ASOBIO園庭ツアー(関東)レポート

2024年6月14日関東(千葉県、埼玉県)の3園の園庭を視察するバスツアーを開催しました。当日ツアーの内容をレポートします。

ツアーの企画案内はこちらです。

千葉県柏市きたかしわ幼稚園のASOBIOの園庭

午前8時30日につくばエクスプレス線 柏の葉キャンパス駅に集合し、マイクロバスで柏市にあるきたかしわ幼稚園さんに向かいました。今回は定員60名、満員でした。

園長先生から挨拶をいただき、視察会がスタートとしました。

きたかしわ幼稚園さんでは、園庭だけでなく屋内も見ていただきました。子ども主体の保育という言葉が広がりを見せる前から、一斉型中心の保育の見直しに着手、今では子ども1人1人の興味関心に合わせた活動が展開されるようになりました。教室には素材や画材、工作用品が配置され、子どもの遊びが継続できるように上手にスペースが確保されています。自由遊びと一斉型の保育の良さを先生1人1人が理解し、環境創りをしています。なんといっても子どもだけでなく、先生も楽しそう。見学者も熱心に見学をしていました。

屋外でも子どもが思い思いの場所で遊びを展開しています。遊具で遊ぶ子、虫を見つける子、先生が準備した植物でしおりを作る子、砂場で泥遊びをする子、あちこちで豊かな遊びが展開さてています。ASOBIOができる前までは、園庭=運動をする場という思いが強かったようですが、屋内環境の改善で先生が保育環境を変える事の意義や楽しさを実感できるようになり、次は屋外環境も変えてみようと園庭改修プロジェクトが始まりました。

2園目は埼玉県吉川市の吉川ムサシノ幼稚園に向かいました。こちらのASOBIOのテーマは、子どもがチャレンジできる園庭です。ダイナミックなアスレチック要素の多いしかけが各所につくられています。

園庭見学のあとは、ホールにて今回見学する3園の先生方と、スマートエデュケーション代表の池谷とパネルディスカッションを行いました。3園ともに幼稚園という事もあり、保護者の理解に丁寧に対応されている話が多かったです。また、園庭公開を積極的に行い、他園にはない自然を取り入れた園庭を体験型でアピールされています。地域の方からも、「こんな園庭で遊ばせたい」という声は増え、吉川ムサシノ幼稚園さんは、減少傾向だった園児数が増加に転じたそうです。

3園目は埼玉県志木市のあだちみどり幼稚園さんです。7年前に完成したASOBIOの園庭なので、植物が成長し豊かな自然環境が広がっています。園庭は人工芝のグランドと自然豊かなASOBIOの2つのエリアで構成されています。グランドは今年の春休みに土のグランドから人工芝のグラウンドに変えました。人工芝にする事で、子どもが寝転んだり、休息をしたり、利便性は大幅に向上したそうです。「なんで自然環境の隣に人工的なものを設置するのか」と違和感を持たれる方がいるかもしれません。土のグラウンドは土の見た目はしていますが、雑草も生えないくらい自然の大地とは異なる人工的な環境です(植物が生えない加工がしてあります)。それを考えると、人工芝のグラウンドも選択肢の1つになります。

見学に参加された先生方から、園毎にASOBIOの考え方や規模が違い参考になったと暖かい言葉を頂きました。今年度は秋頃に第二回を企画中です。お楽しみに。