セミナー

ASOBIO園庭セミナーレポート 『オモロイ!園庭の作り方』

2月20日に開催したASOBIO園庭セミナー『オモロイ!園庭の作り方』のセミナー動画の見逃し配信(アーカイブ)や、質問と回答をご紹介します。

セミナーの開催概要はこちらです。

セミナー動画(アーカイブ:90分)

アンケート回答いただいた方に、登壇者資料と、ドイツの6園の保育環境の写真や解説を掲載した冊子「ドイツの園庭・保育環境」をプレゼントします。アンケート回答はこちらからお願いします。

セミナー中に頂いた質問と回答

Q:池に入れるのは、どんな生き物がおすすめですか?(吉江保育園さん)
A:生態系(循環する環境)を作る事と地域に棲む生き物や植物を入れる事が大切です。近くに用水路や田んぼがあれば、そこで採取した生き物(メダカやヌマエビ、タニシ等)を入れるのもおすすめですが、手に入らなければホームセンターやインターネットで購入するのも良いと思います。魚やえびだけでなく、水草等の水生植物も入れれば、生殖活動が活発になります。メダカは冬眠もしますので、循環が起こります(生態系ができます)。

Q:築山にトンネルを作っていましたが、子供達が生き埋めになってしまったら・・・とか悪い方向に考えてしまします。皆さんどのような対策や体制をとられていますか?(anuenさん)
A:リスク(成長のために必要な危険)とハザード(予測できない解消すべき危険)を園内で話あう事が大切です。こどもの遊びの過程で、リスクがハザードに変化する事もあります。危険なあそびだと感じた場合には、臨機応変に注意や立ち入り禁止にする事も大切です。こういった出来事を園内で共有して、振り返りをする事がなにより大切です。振り返りの結果、無用な心配の可能性もありますし、ハザードである場合には環境を改善する必要があります。こどもの姿や声に注目し、園内で共有し、改善する。このサイクル(体制や文化)を作ることが大切です。

Q:良い土ってどんな土ですか?(あづま幼稚園さん)
Q:なんという名前の土ですか?おすすめの土を教えてください。ちなみに滋賀県にある園です。(水口幼稚園さん)
Q:田んぼだった土はどうでしょうか?(anuenさん)
Q:土を入れ替える時の費用はどのくらいかかりますか?園庭の大きさによると思いますが、、、(豊中愛光幼稚園さん)
A:土(土壌)に関する質問をまとめて回答します。土(土壌)は循環する環境にする事が大切です。木々の落ち葉が地上に落ちて腐葉土になり、養分になります。グラウンド型の園庭に用いられる真砂土は水はけが良い反面、保水力、保肥力がないので、樹木には適さない土壌です。東日本は関東ローム層に代表される、火山灰土などに多い玄武岩質の土(黒土、赤土)が入手できますが、西日本は非火山灰土などに多い花崗岩質の土(真砂土)が主流です。ホームセンターで腐葉土やバーク堆肥を入手して園庭に撒いたり(可能であれば、既存のグラウンドの土とユンボやスコップで攪拌すると良い)、落ち葉を掃いて捨てずに園庭に撒くのも良いでしょう。田んぼの土は養分が豊富な土なので、とても良いと思います。
費用に関してですが、園庭の土を全て入れ替える必要はありません。ユンボ等で既存の園庭の土と新しい土を攪拌し、自然の再生力を利用して土壌改良を行います。費用はご相談ください。プロの仕事は、やはり違います。

Q:園庭を変えたことで、子どもたちに見られた変化があればお教えください。(中国短期大学𡈽田さん)
A:シンプルに表現すればこども主体の遊びが沢山生まれるようになり、自然との関わりや生命尊重の心が育ちます。自然豊かな園庭には四季や天候、動植物の成長や循環といった、地球が作り出す環境の変化が生まれます。その変化にこどもが興味関心を持ち、こども主体の遊びが生まれるようになります。地球は最高の先生であり、その力を借りると遊びが豊になります。

Q:単純に死角が増えるような気がしますが、現状の配置基準で保育者は子どもの姿を追えるのでしょうか?(kozai1さん)
A:死角は増えるのだと思います。死角でこどもが遊ぶ事も考慮して、リスクとハザードを考える事が大切です。先の2番目の築山の回答と同じく、こどもの姿や声に注目し、園内で共有し、改善する。このサイクル(体制や文化)を作ることが大切です。園庭を見守る先生の人数によって、園庭で遊べるゾーンを変える園さんもいます。

Q:大変勉強になります。一点質問です。お話を概括し、①園庭が変わり②子どもの姿が変わり③保育者が変わり④保育が変わるという流れがあると感じました。だとすると、そこに参与する保育者の変化には個人差があるように感じます。そこで発揮されるリーダー層のマネジメント、外部参与者としての関わり方のコツ、のようなものはありますでしょうか?(仙台青葉学院短期大学 平山さん)
A:当社(スマートエデュケーション)では、園の環境(人、時間、物)をしっかり把握するために、研修を行う園の日常の保育を拝見して、組織の文化や課題を把握してから研修に臨むようにしています。経営者と私たちだけのコミュニケーションでは、実態と違う事が多くあるからです。これらの情報と経営者の想い、私たちの専門性を組み合わせて、研修を行います。個人差は生まれますので、チーム全体で共有して課題解決するサイクルを作ることも大切です。往還型の研修を複数回繰り返して、定着を目指しています。

Q:世の中が保育者に求めていることと、保育者の考えるリスクの捉え方に差がある現状、させてあげたいけどさせられないこともあるような気がします。そんな中で園庭づくりをする際に気をつけていることや、ハザードのラインを教えていただきたいです。(kozai1さん)
A:1つ前の質問の回答の通り、先生にも個人差(個性)があるので、園によって、リスクとハザードの価値観は異なります。一番大切な事は、園庭を作る事より、こどもの姿や声に注目し、園内で共有し、改善する。このサイクル(体制や文化)を作ることが大切です。研修も可能ですので、ご相談ください。

Q:芝を引こうと考えたときに人工芝と天然芝どちらのほうがいいのでしょうか。それとも土で環境を作っていくのがいいのでしょうか。(nposuzumeさん)
A:これはケースバイケースです。自然豊かな園庭を目指すので、基本的には土壌改良や樹木や天然芝を用いる事が多いですが、人工芝の特徴(耐久性や特有の気持ちよさ)を生かして、特定の場所に人口芝を敷くケースもあります。

Q:保護者を取り巻いて園庭づくりをするとき、保護者が参加しやすい声掛けや、行う時間などアドバイスがあれば教えてください。(ロータスプリスクール大芝さん)
A:任意参加の保護者組織(おやじの会や楽しい奉仕活動の会)を作られているケースが多いと思います。月1回と決めている園、不定期開催の園、様々あります。保護者さんの想いが広がり、園の意図と外れてしまうケース(コントロールが難しくなるケース)もあります。リーダーシップの一環としてルールを決める事も大切です。上手に組成している園をご紹介も可能です。お声がけください。


次回3月27日(木)のセミナーのご案内です。