1月13日に開催したASOBIO園庭セミナー「目指せ!園庭マスター第2回:都市型園庭の自然とあそびの最前線」のセミナー動画の見逃し配信(アーカイブ)とQ&Aを公開します。
セミナーの開催概要はこちらです。
アンケート回答いただいた方に、登壇者資料をプレゼントします。アンケート回答はこちらからお願いします。
Q:何坪位の園庭ですか?
A:約60坪。約200平米です。
Q:何人定員で、クラス構成を教えてください
A:定員140名です。クラス編成や人数はこちらをご確認ください。
Q:山根先生 詳しいご説明ありがとうございました。おおよそ1年経とうとしていますが、夏場の草刈り等、維持管理はどのような状況でしょうか?
A:草が生い茂る事がありました。子どもがまだ茂みに不慣れで躊躇するようになったので、草刈り機で剪定をしました。夏場に2回程度なので、手間ではありませんでした。刈り取った草は、ゴミで捨てずに園庭の隅に撒いて、土に返しました。ASOBIOを作ってから周囲の住民の方とのつながりも生まれ、週末にお手伝いをお願いする事もあります。草地はこどもが好きなので、刈込みすぎないように注意しています。
Q:とてもスムーズ進んだ印象ですが、あえて何かつまづきや問題があったようでしたら、教えてください。
A:植栽工事の際に土壌が想定以上に悪く(地中にガラが入っている状態)、盛り土をしてから木を植えたり、沢山の工夫(土壌改良)をしていただきました。水やりを気にしすぎて水のあげすぎによる根腐れが発生した事はありましたが、こちらも造園屋さんに丁寧に補修とアドバイスを頂き、今となっては懐かしい話です。
Q:ビオトープの水源は、どのように確保していますか?
A:水道水を利用しています。ポンプを付けて循環させています。蒸発して減った分は水道水を補充しています。
※井戸がある園は、地下水を利用する場合もあります。
Q:とても素敵な保育園でワクワクしました。山根先生に質問です。保護者さんからのネガティブな意見などはなかったでしょうか。
Q:保護者の方からの反応はいかがですか?安全面で心配・・のような声にはどのような対応をされているのでしょう?
Q:デッキから落ちた子や飛び降りる子はいますか?
A:新入園の方や保護者さんには丁寧に説明をしてきましたので、ネガティブな意見はありませんでした。むしろ「まだできないのですか?」と楽しみにする声の方が多かったです。危険に関しては、行事で保護者が来園する際に、私がマイクを持って「リスクのある環境だけど、それ以上に必要な経験と成長がある事」をしっかり伝えるようにしています。
一度だけ、トンネルから出てくるこどもと、トンネルの上から飛び降りるこどもの接触事故がありました。速やかに保護者さんに連絡をすることと、職員で見守りや声かけの必要性を振り返りをしました。こういったトラブルを曖昧にしないことがとても大切だと思っています。
Q:あえて石の階段にしている意図はありますか?
A:自然を意識し、景観とこどものワクワク感を意識しています。研修を通じて枕木で階段を作ったり、坂道にする場合もあります。
Q:プールでも必ず一人監視をしていないといけないのですが、池はどのように監視をしていますか?
A:スマートエデュケーションさんに職員向けにリスクとハザードの研修をしていただいているので、職員の中でも安全と見守りの意識はしっかり根付いています。先生同士が連携し、こどもの気配をしっかり把握して、池の近くにこどもがいる場合には、意識を向けるようにしています。完成後は池に落ちるこどももいましたが、その経験を元に注意するようになるので、今は落ちるこどもはいません。
Q:自園にも築山があるのですが早々にクローバーの種を植えても根づかず、その後木や草を植樹してみましたがそちらも根づきませんでした。青々とした築山にするための工夫はありますか?また、ビオトープを作りたいと感じていますが、水場を作るときに子どもの目線から注意した点や工夫した点はありますか?
A:土壌を肥やす必要があります。また、築山の中でこどもが通る動線を確保し、植物を守る工夫(設計)も大切です。ビオトープに関しては、危険(リスク)が高まる環境になるので、職員研修(リスクとハザードの研修)が大切です。
Q:デザインから完成までの期間がどれくらいか知りたいです。
A:森之宮保育園さんで約1年、さくらづか保育園さんで10カ月かかりました。この期間には、先生向けの研修(3回程度)も含まれます。検討される際には、半年~1年位をみてください。実際の施工自体は広さにもよりますが、1カ月前後で終わります。
Q:砂場の土を遊びの内容によって変えているところが素敵だなと思いました。遊んでいるうちに、2種類の土が混ざっていってしまうことはありませんか?
A:森之宮保育園さんは、2種類の砂場の間にデッキを挟んでいるので、比較的混ざりにくい環境ですが、こどものあそびの中で徐々に混ざったり、砂が減ります。年に1度は、メンテナンスをおすすめしています。
Q:園庭とは直接関係ないかもしれませんが、一斉保育の時間を少なくしているとのことで大変共感しました。いつ頃から、どのようなきっかけで、好きな遊びを楽しめる時間を増やしていったのでしょうか?
A:10年位前から主体性保育の必要性を感じて、保育の質向上のために取り組んでいます。屋内環境の改善に手ごたえ(こどもの育ちの充実)を感じ、園庭環境の改善に取り組みました。
Q:山根先生に質問です。冬になると背の低い木も枯れて葉が全部落ちるものもあると思いますが、枝が目線の高さにあって危ないということはないですか?
A:こどもの動線の中で、枝が危険(ハザード)と感じる場合には、都度剪定をしています。これは、冬だけでなく、1年中同じです(樹木は春から夏に枝を伸ばす種が多いです)。
Q:近年夏場の戸外での遊びに苦慮しているのですが、そういった時期の遊びの展開は変わりましたか?また、今の時期は日が暮れるのが早いと思いますが、それに対しての工夫などもありますでしょうか?
A:ASOBIOを園庭に作るだけで、大分涼しく感じます。猛暑の日は園庭に出る事を禁止したり、時間を短くする事はありますが、以前のグラウンドの園庭より改善していると思います。日が暮れるのが早い冬場は屋内での活動が多くなります。先生とこどもが相談した結果なので、特にルールはありません。
Q:素敵な園庭を見せていただきありがとうございました。メンテナンスについてお尋ねします。木製部分の階段やデッキは今後どのようなメンテナンスをしていく予定でしょうか。
A:木製の丸太やデッキは材料に防腐処理をしていますが、経年で劣化します。自然素材は劣化する風合いも魅力だと思います。スマートエデュケーションさんに相談しながら、塗りなおしをしたり、腐食が進んだら交換を検討して参ります。
Q:ビオトープを作る際に、大雨などが降ってしまった際はどのように対応されていますか?生き物にとって雨水や汚水が混ざってしまうのは生命の危機だと思うので教えていただきたいです。
A:これは、自然環境も同じです。大雨が降れば川は氾濫したり、渇水期になれば干上がる事もあると思います。こういった事も自然と捉えて、こどもや先生と一緒に考える事が大切だと思います。自然は偉大な教科書でもあります。持続可能な社会を創るために、これから一層大切になります。
Q:発達障害のあるお子さんや多動の傾向の強いこどもの場合、こういった園庭ではどんな様子ですか?環境的または職員対応として注意していることはありますか?
A:屋内環境もそうですが、こども主体の保育環境では、発達に課題があるこどもは、目立たなくなります。こども1人1人の個性を職員で共有、理解しているので、気配りをしっかり感じて、見守るようにしています。
