宮城県|バンビの森こども園
バンビの森こども園
園長 壹岐 直人
バンビの森こども園では、園庭を単なる運動のための広場ではなく、子どもたちが自然の不思議に触れ、自ら遊びを創造していく「学びの場」として再構築しました。

園庭の中心に広がるのは、あえて高低差を抑えた柔らかな起伏です。このちょっとした起伏が、子どもたちの無意識の動きを誘発し、自由な遊びの広がりを生んでいます。園庭の端にある既存の大きな築山はそのまま活かしています。新しい緩やかな起伏と、ダイナミックな起伏の築山。新旧ふたつの高低差が共存することで、子どもたちは自分の力に合わせて挑戦する場所を選び、遊びを深めていくことができます。

園庭の一角で一際存在感を放つのは、手押しポンプです。ここではただ水に触れられるということではなく、粘度の高い砂を組み合わせることで、子どもたちが泥遊びをより豊かに、より深く楽しむための大切な「道具」として活躍しています。

自らの手でポンプを動かし、水を得て、土と混ぜ合わせる 。泥の感触や変化を楽しみながら、夢中になって形を作っていく時間は、子どもたちの創造力と探究心をどこまでも広げてくれています。

また、園庭を彩る植栽は、子どもたちが身近に季節の移ろいを感じられるよう、多様な表情を持つものを選んでいます。春に芽吹く緑、夏に広がる木陰、秋に色づく葉。池には生き物もいて、季節ごとに表情を変える園庭は、子どもたちの五感を研ぎ澄ませます。こうした豊かな環境があることで、鳥や虫たちも自然と集まり、園庭そのものが「生きた教科書」としての役割を果たしてくれます。

当園では、これからも植物の成長とともに変化し、子どもたちの遊びに合わせて形を変えていく園庭を目指しています。
子どもたち、そして先生方や地域の方々が一緒になって、自然の命の循環を感じながら、ワクワクする時間を積み重ねていく。そんな、いつまでも進化し続ける園庭でありたいと願っています。
