園庭整備を終えて

別海くるみ幼稚園

園長 加藤 友希代

認定こども園 別海くるみ幼稚園は、北海道の道東・別海町にあります。

「子どもの主体性」を重視した保育へと転換してきたこの数年は、子どもの興味関心から拡がる日頃の遊びをより豊かにしていくためには…と、屋内外の保育環境を改善する日々が続いています。

屋内同様、長い時間を過ごす園庭の充実も大きな課題でした。

また、設定保育を中心におこなってきた長い歴史の中で、職員の心の中に「たいらな園庭でないと運動会が…」等、園庭環境の充実とは真逆の葛藤も生まれていました。

しかし「子ども主体の保育」を試行錯誤していくうち、保育環境は日々子どもたちの遊びやつぶやきから大きく変化していくもの、子どもたちの好奇心や探究心・チャレンジする意欲を生み出すような園庭であってほしいと願う職員が増えていきました。

「変化し続ける園庭」を目指す私たちに臨機応変な対応をしてくださるA S O B I Oを導入することに決め、職員でどのような園庭にしたいかを話し合い「命の大切さを知る・体を動かす・自然物で遊ぶ・試行錯誤できる」この4つの願いを実現できる雑木林のようなでこぼこの園庭へと改修していただきました。

固定の遊具や大きな造作物は設置せず、雑木林のように種類豊かな草木や花、植物に集まる虫や鳥、でこぼこの地面や築山・泥場・水場など多様な自然の不思議が見つかる環境となりましたが、日々変化していく子どもたちの遊びから展開する保育は、環境もまた変化し続けるもの、今後もずっと「完成しない園庭」を目指していきます。