園庭整備を終えて

田柄幼稚園

園長 古閑 博美

幼児教育機関ができることは何か! 私達は常に考えてきました。「すべての子ども達に教育を!!」と。しかもそれは質の高い教育でなくてはなりません。田柄幼稚園は全身教育(※)を推進し、「いのち(生命力)」「こころ(心力)」「からだ(体力)」の大切さを伝えています。

2023年度にASOBIOを導入し、SDGsを視野に入れた緑豊かで起伏に富んだ園庭を実現しました。贅沢な刺激に満ちた、園児達のウエルビーイングに貢献する環境の誕生です。教員は、新園庭の遊具素材や配置を踏まえてASOBIOに創意工夫をこらしながら、田柄幼稚園仕様の園庭に仕立て上げようとしています。園庭は「遊びをとおして学ぶ」教育環境であり、年間を通して「全身躍動」をねらいとしています。園児達はクラス毎の園庭遊びのほか、自然発生的に他学年・クラスと交流しています。蝶やトンボ、カマキリや蛙などの小動物はこれまで以上に身近となり、池の生き物の観察や畑の野菜の生育に丹精を尽くす姿があります。

初期の設計に組み込まれた動植物のほか、それがあるからこそいつのまにか飛来した数種類の小動物、花々、草木などが定着しつつあり季節毎の豊かな自然の原風景として園児達の脳に残る幸せを約束してくれます。ASOBIOは、田柄幼稚園「トコトコたがらんど」へと成長発展します。ご期待ください。
(※)全身にさまざまな刺激を与えることにより心身の善的発達に寄与する教育(古閑博美 2018)