園庭整備を終えて

釧路桜幼稚園

理事長・園長 横田 三香

釧路桜幼稚園は道東 釧路市の中でも東側に位置し、平成14年太平洋炭鉱の閉山に伴い人口が激減している中、これからは予測不可能な時代とも言われ子ども達にはそれらを生き抜く力が求められています。それらを考えた時、子ども達にはデジタル・AIではない「ホンモノ」が必要と感じました。

今や生活の利便性を超えてきたとさえ感じるAI機能。それが溢れる時代に生まれてきた子ども達。

「ホンモノ」に触れ、心で感じることの重要性が問われています。ASOBIOのチラシを見た時に直感的に「いい!」と思いました。

実際には園庭を分割する形で築山の造成や植栽が行われ、着工から完成まで約1年かかりましたが、築山ひとつ出来ただけでも子どもが大喜び!その姿を見て職員も大喜び!築山の登り方を考えたり頂上まで登りきる体力、降りる方法の工夫や自分自身の恐怖心との闘い。泥遊びでの感触や草木のにおい、色づいた落ち葉を拾ったり、草木が増えたことで虫や鳥が増えたように思います。その鳥虫との関り。毎日五感がフル作動して、揺さぶられ、感覚が研ぎ澄まされてきているように思います。子ども達の全身の満足感が次の日の生きる糧に繋がり、「生きる力」に繋がります。