セミナー

雨庭と自然豊かな園庭づくりシンポジウム@東京2026 ~質問と回答~

2026年3月27日(金)の東京大学本郷キャンパス福武ホールで開催された、雨庭と自然豊かな園庭づくりシンポジウム2026のパネルディスカッションの質問と回答です。会場で回答できなかった、すべての質問と回答です。

開催概要はこちらをご覧ください。

【パネルディスカッションにて回答】

■費用・導入

・お答えづらいかと思いますが、ざっくりとした費用の一例を教えていただけると有難いです。
→ 規模や既存条件、どこまで手を入れるかによって大きく変わりますが、部分的な改修であれば数十万円程度から、園庭全体の設計・施工まで含むと数百万円規模になることもあります。まずは小さく始めて、段階的に広げていく進め方も現実的です。ASOBIOの施工事例にある園であれば、ざっくりとした費用をお知らせする事は可能です。お問い合わせください。

■生き物・生態

・雨庭に雨が引いたとき、生き物の行き場はどうなりますか?たとえば、ヤゴとか。
→ 雨庭は一時的に水がたまる環境なので、水が引いたあとは周辺の湿った土や草地、落ち葉の下などが生き物の居場所になります。ヤゴのようにある程度継続して水が必要な生き物については、定着を期待するなら常時水がある小さな水場(ビオトープ池等)を別に設けるなどの工夫が必要です。

■土壌・技術

・路上改良のために炭や落ち葉などを入れるとおっしゃっていましたが、なんで入れると良いのでしょうか?
→ 炭や落ち葉などの有機物を入れることで、土の中に空気や水の通り道が生まれやすくなり、土壌の通気性・保水性・浸透性の改善につながります。また、微生物や土壌生物が働きやすい環境にもなり、土が少しずつ健全になっていきます。

■問い合わせ・連携

・スマートエデュケーションには、どのようにコンタクトすればいいでしょうか?
→ まずは公式サイトのお問い合わせフォームからご連絡いただくのが確実です。ご相談内容に応じて担当よりご案内いたします。

■植栽・環境ストレス

・植樹をしましたが、年々気が弱っています。原因の1つとして、最近の夏の暑さが挙げられると思いますが、どのような対策が望ましいでしょうか?
→ 近年の高温や乾燥は大きな負荷になります。地表を落ち葉やウッドチップなどで覆って乾燥と地温上昇を抑えること、必要に応じて水やりをすること、根の3周囲の土を固めすぎないこと、過度な剪定を避けることなどが基本になります。あわせて、土の通気性や排水性の見直しも有効です。夏場は、昼間の水やりは避けて、朝夕の水やりをおすすめします。

■広報・園経営

・自然豊かな園庭を、園児募集に繋げるために何が必要でしょうか。
→ 単に「自然が豊かです」と伝えるだけでなく、そこで子どもがどんな遊びをし、どんな育ちが生まれているかを具体的に見える化することが大切です。写真やエピソード、保護者への発信を通じて、その園庭が保育や教育の価値につながっていることを丁寧に伝えることが園児募集にもつながります。
自然豊かな園庭は、一定のリスク(ケガや衣服の汚れ)があるので、保護者との信頼関係が大切です。こういった園は、職員採用や園児募集が安定している園が多いと感じています。

■水質・衛生管理

・貯めた雨水の水質管理、ボウフラがわくなどの対策はどのようにしますか?
→ 水を長くよどませないこと(循環させる事)と、ボウフラを捕食するメダカ等の生き物を飼育する事が基本です。また、多様な生き物のいる環境では、特定の生き物だけが大量発生しにくくなることもあります。

【未回答】

■設計・施工・導入プロセス

・グラウンド型の園庭の土壌改良を、子どもたちを遊ばせながら進めるコツはありますか?
→ 一度に全面改修するのではなく、場所を区切って少しずつ変えていくのが現実的です。完成を急がず、変化のプロセス自体を保育の一部として扱うのがコツです。

・まさにこの3月に子どもたちと園庭に築山を作りました。ただ、園庭のデザインを考えることが難しく感じました。素人が考えていく(作っていく)ときのコツや、踏まえておくことを教えていただきたいです。
→ 最初から完成形を目指さず、水の流れ、日当たり、風、子どもの動き方をよく観察しながら、小さくつくって試してみることが大切です。高低差、隠れられる場所、集まれる場所など、いくつかの性格の異なる場をつくると園庭に広がりが出ます。後から直せる前提で考えると取り組みやすくなります。

・雨庭やりたいです。相談、設計したあと、施工を付き合いのある造園屋さんに頼んでもよいのか?その場合のアソビオさんに支払う費用はおいくらなのか?
→ 設計と施工を分けて進めること自体は可能です。すでにお付き合いのある造園業者さんと連携できる形であれば、その園に合った進め方がしやすい場合もあります。費用については規模や関わり方によって変わるため、設計のみ、監修あり、伴走ありなど、どこまで依頼するかに応じて個別相談となります。

・小さな園庭です。その中で運動が出来るスペースも確保したい。限られたスペースでも魅力的な雨庭は可能でしょうか
→ 可能です。雨庭は広い面積がないとできないものではなく、水の集まる場所やしみ込む場所を小さくつくるだけでも意味があります。限られた面積の中では、運動の場と重なりすぎないように配置を工夫し、普段は通路や遊び場として使え、雨の時に表情が変わるような設計にすると両立しやすいです。ASOBIOの施工事例にも、限られたスペースと予算で施工した事例が沢山あります。

■維持管理・メンテナンス

・一度作った庭の環境を長年維持していくことが、どう、考えても難しいのではないでしょうか?木は、枝も伸びるし、池は、劣化していくし、と考えると、なかなか決断が難しいですが、どうでしょうか?
→ おっしゃる通り、庭はつくって終わりではなく、変化し続けるものです。だからこそ「維持する」というより、「手を入れながら育てていく」という考え方のほうが実態に合っています。そのためにも、園庭づくりに先生を巻き込む事が大切です。自然豊かな園庭をつくる事、管理する事自体を保育・教育と捉えてはいかがでしょうか。手入れそのものが子どもたちの学びになる面もあります。

・木などは劣化があると思います。メンテナンス面のアフターケアの例はありますか。
→ あります。簡単な先生や管理は先生が行っているケースが多いです。前の質問の通り、先生を園庭創りに巻き込む事がポイントです。年に一度はプロによる剪定や植栽のメンテナンスをおすすめします。ASOBIOではアフターケアを充実させています。

・園庭改造後、木を植えたり、芝生を植えて、どのくらいで子ども達は遊び始められるんですか?水やりは必要ですか?蚊の発生での対応はありますか?
→ 植栽後すぐに関わること自体はできますが、芝生等根づくまでの間は踏み込みすぎないように一部養生が必要なことがあります。水やりは特に植え付け初期には重要です。蚊については、前の質問の通り、水の循環と蚊の幼虫であるボウフラを捕食するメダカ等の飼育が有効です(循環する環境を作る事が大切です)。

・樹木の剪定だけでも、100万単位で費用ががかります。エアコンないのですが、去年の夏も園庭ですごせました。かなり温暖化対策に貢献しているとおもいます。少しでも補助がいただけると助かるのですが。
→ まさにそのような木陰の価値や暑熱環境の改善効果は、今後ますます重要になる視点だと思います。一方で、その価値が維持管理費に十分反映されていない現状もあります。補助制度は自治体ごとに異なりますが、緑化、環境対策、気候変動適応、雨水活用などの文脈で見られる可能性があります。園庭の価値を保育だけでなく環境インフラとして言語化していくことも大事だと思います。

■既存事例・長期経過

・新しい園庭ばかりだったように思いますが、時間が経過した園庭の例はありますか?
→ はい、時間が経過した園庭の事例もあります。むしろ、植栽が育ち、土が落ち着き、子どもの遊び方との関係が深まってくるのは数年単位の時間がたってからです。つくった直後よりも、その後どう変化していったかを見ることで、園庭の本当の価値が見えてくる面があります。時間が経過した園をご紹介可能です。お問い合わせください。

■組織・合意形成・人材

・循環型の園庭,憧れます。担任がこういった園庭にしたいという願いがあっても,管理職の先生たちの理解が得られないと難しい現状もあります。こういった園庭にしていくために,担任たちから管理職の先生へのアプローチの仕方,ボトムアップの仕方等ありましたら,お聞かせください。
→ 自然豊かな園庭はリスクのある環境なので、ご質問の懸念点はよく耳にします。子ども主体の保育の実現も同様だと思います。おすすめなのは、先生方に他の園を見学してもらう事です。案外、自園以外の保育を観た事がない先生が多いのではないでしょうか。今日のシンポジウムの気づきのように、職員の方にも気づいてもらう機会が必要です。ご紹介しますので、お問い合わせください。

・公立園で予算的に厳しい現実があります。自分たちで変化させていこうとするときに,まず何から始めたらいいでしょうか。
→ まずは大きな工事を前提にせず、園庭の中の「水がたまる」「乾きやすい」「暑い」「使われていない」といった場所の特徴を観察することから始めるのがよいと思います。そのうえで、落ち葉を集める、土をやわらかくする、日陰をつくる、使い方を少し変えるなど、低コストでできることから手をつけると変化が生まれやすいです。ASOBIOのコラムでも手軽なビオトープの作り方を解説しています。

・雨庭の園庭を今いる先生達の意見を取り入れ、納得しながら共に作り上げていく過程は、今後の園運営もそうあるべきと深い感銘を受けました。同時に、保育士は結婚出産でサイクルしていく職業でもあると思っています。昔いた先生達の考えた雨庭や園庭、園の理念を、どうやって新しい世代に受け継いでいけばいいと思われますか?
→ 形だけを残すより、なぜこうなっているのかという考え方やエピソードを言葉と記録で残していくことが大切だと思います。公開保育や、他園見学と日常的に実施して、保育を継承するだけでなく、保育をアップデートする意識も大切です。

・組織の全体10%が変われば組織は変わり始めます♪皆さん変化を恐れず、楽しみましょう!
→ 本当にその通りだと思います。すべてを一度に変えようとしなくても、小さな変化を前向きに始める人が現れることで、組織の空気は少しずつ変わっていきます。園庭づくりも同じで、楽しみながら始めることが継続につながると感じます。

■補助金・制度・行政

・雨庭やネイチャーポジティブを取り入れていくことに関する補助金などの仕組みはありますか?
→ 補助金は自治体によって大きく異なりますが、緑化、雨水活用、環境教育、気候変動対策、生物多様性保全などの名目で活用できる可能性があります。単独で「雨庭」という名称の制度がなくても、複数の制度の考え方にまたがって該当する場合があります。

・15年程前に園庭の排水が課題であったため、助成金を活用して芝生の園庭に改修しましま。 今の考えでは、全面芝生の見た目のキレイな園庭にするよりは、雨庭を取り入れて楽しい遊びの場、環境を考慮した庭を作ればよかったと思います。 雨庭を取り入れた改修工事の場合、助成金などを受けることは可能でしょうか?
→ 可能性はあると思います。排水改善、雨水流出抑制、緑化、環境学習、生物多様性といった観点で整理すると、制度に合う場合があります。ただし、自治体ごとに対象や条件が異なるため、園庭改修をどの行政目的に位置づけるかを整理して相談することが大切です。

・補助金の制度はありますか
→ 一律に共通した制度があるというより、自治体ごとに関連制度を探していく形になります。緑化、環境対策、雨水利用、保育環境改善など、複数の窓口にまたがることが多いため、幅広く確認するのがよいと思います。

・「認定こども園」では、地域貢献への取り組みが問われていて、補助金の加算要件にもなっています。グリーンインフラ・雨庭で地域に貢献するという点について行政の観点や所轄官庁から理解を得られるものでしょうか?
→ 十分に可能性はあると思います。雨水の流出抑制、暑さ対策、生物多様性、地域の環境教育、防災など、雨庭やグリーンインフラは地域への公共的な価値を持っています。園の中だけの話ではなく、地域への貢献として整理して伝えることで理解を得やすくなると考えます。

■生き物・害虫・共生

・蚊の対策はどう考えますか?良い対策が知りたいです。
→ 前の質問の通り、水の循環と蚊の幼虫であるボウフラを捕食するメダカ等の飼育が有効です(循環する環境を作る事が大切です)。

・小さな池やベビーバスの田んぼをつくってみたら、鳩がお風呂のように使うようになってしまい、水が一気に臭くなってしまいました、鳩などの鳥との関わり教えてください
→ 水の循環が大切です。田んぼも、年間を通して循環している(水がある季節とない季節がある)はずです。

・我が園の廊下の下にはどうやらネズミが住み着いており、時々園庭を走り回っています。先日は木の上にカラスが巣を作りました。姿は見えませんが、ネコか何かのフンが落ちていることもあります。園庭を自然に近づけることで、そういった「招かれざる客」がやってくることへの対策はありますか?または、それも含めて自然なのでしょうか。
→ 自然に近づけることでさまざまな生き物が寄ってくるのは一面では自然なことですが、園では安全や衛生の観点が優先されます。すべてを排除するのではなく、来てほしくない生き物が定着しにくい環境に整えることが大切です。餌になるものを放置しない、隠れ場所や侵入経路を減らす、危険がある場合は専門家に相談するなど、自然との共生と管理の線引きをしていく必要があります。
※ネズミば駆除業者に相談するのも良いと思います。

■水環境・衛生・安全

・貯めた雨水の水質管理、ボウフラがわくなどの対策はどのようにしますか?
→ 前の質問の通り、水の循環と蚊の幼虫であるボウフラを捕食するメダカ等の飼育が有効です(循環する環境を作る事が大切です)。

・雨水の水質管理、雑菌などへの対応はどのようにされていますか?1歳児が飲んでしまうのですが…
→ 雨水は飲用水として扱うものではないため、乳児が日常的に口にしやすい状況は避ける設計・運用が前提になります。浅い水辺にする、見守りやすい配置にする、乳児が主に使うエリアとは分けるなど、環境づくりでリスクを下げることが大切です。衛生管理は重要ですが、それ以上に「飲んでしまいやすい状態にしない」ことが基本だと思います。

・雨庭は開放型水面ではダメなのでしょうか?トンボの産卵をはじめ、常に水がないと生き物的には利用しにくいと思うのですが。
→ 雨庭の基本は「一時的に水を受け止めて、しみ込ませる」仕組みなので、常時水面を保つものとは目的が少し異なります。生き物の利用も重視したい場合は、雨庭に加えて常時水のある浅い水場を別に設けるなど、役割を分けて考えると両立しやすいです。

■技術・土壌・インフラ

・私はガーデンデザイナーですが、人が暮らしやすくなるためのグリーンインフラが今後必須になるとは感じています。ですが、植物が暮らしやすくなる環境を作ることも長期的に必須なことだと思っています。技術的な側面から土中環境を改善する取り組みに関して東京都や先生方はいかがお考えでしょうか?
→ とても重要な視点だと思います。地上部のデザインだけでなく、土中の通気・浸透・有機物循環をどう回復していくかが、植物にも人にも良い環境づくりの土台になるはずです。都市部では地表の舗装や転圧が強く、土が呼吸しにくい状況が多いため、土中環境の改善は今後ますます重要なテーマになると考えます。

・新築戸建てが100%コンクリート、防草シート砕石で埋め尽くされていますが、このことに対する規制や、土壌化ができる仕組みは必要ではないでしょうか?
→ 雨がしみ込まない地表が増えることは、暑熱、排水負荷、生き物の減少などさまざまな課題につながります。規制だけでなく、土を残すことや浸透性の高いつくり方を後押しする活動が必要なのかもしれません。今回ご紹介した、東京都の雨水しみこみプロジェクトもその1つだと思います。

・雨庭の表層は石や砂利以外で施工する場合良いものはありますか?
→ ウッドチップ、落ち葉、バーク、植栽による被覆なども選択肢になります。ただし、流れの強さや歩行の有無、メンテナンス性によって向き不向きがあるため、見た目だけでなく使い方に応じて選ぶことが大切です。

・涵養させていくことで地下の水環境に変化があったりすると思います。地震などの災害で液状化など影響はないのでしょうか?
→ 一般に園庭規模の浸透や涵養が直ちに液状化リスクを高めると単純には言えませんが、地域の地盤条件や地下水位との関係は重要です。大規模に浸透を考える場合や、もともと液状化リスクの高い地域では、地盤条件を踏まえて専門的に検討する必要があります。場所に応じた判断が大切です。

■空間制約・計画条件

・立地の関係で避難経路を確保しなければならないなど、通路としての役割と雨庭を両立させるアイディアは何かありますでしょうか?
→ 通路と雨庭を完全に分けるのではなく、普段は歩けて、雨のときに水を受けるような緩やかな起伏や脇の受け皿をつくる方法があります。避難時の安全性を最優先にしつつ、水の通り道や一時的に受ける場所を周辺に組み込むことで両立しやすくなります。

・近隣の住宅への配慮もあります。きの葉や池などの匂い等気になります。同折り合いをつければいいのか考えどこですが?
→ 落ち葉や水辺があっても、管理が行き届いていれば強い臭いにつながるとは限りませんが、近隣に不安を与えない配慮は必要です。計画段階から境界部の設計や掃除のしやすさを意識し、必要であれば事前に丁寧に説明しておくことで、理解を得やすくなることがあります。

■教育・遊び・活用

・福岡先生の動かせる田んぼに興味があります。こちらは一年中水を張ったまま水中生物観察などにも使えるものですか?
→ 使い方次第ですが、もともとの目的が何かによって運用は変わります。一年中水を張ることで観察の場として機能する可能性はありますが、水質や安全面、季節ごとの管理も必要になります。教育的な活用を考えるなら、何を観察したいのか、どの時期にどう使うのかを決めて設計・運用するのがよいと思います。

・雨水や井戸水の活用などにおいて、それぞれ植物や生き物の活用できる場の事例など教えていただけますでしょうか?特に井戸水は水質として生き物など活用できる場所に限定されるケースがあるのかと思っています。また、子どもたちの遊びにおける事例もあれば合わせてお願いできますと幸いです。
→ 雨水は雨庭や小さな水辺、打ち水、植物への散水などに活用しやすく、子どもたちにとっても水の循環を感じる遊びにつながります。井戸水は地域によって水質や水温の特徴が異なるため、生き物利用や遊びへの活用は事前確認が大切です。どちらも「ただ使う」だけでなく、水がどこから来てどこへ行くのかを感じられるようにすると、学びの場としても豊かになります。

・今の話を聞いて、先生方の細かな綿密な考えのもとに作られたものであることがよくわかり参考になりました。しかし、幼稚園の園庭はどうなるか分からないけれどやってみよう!という実験の場としても良いのではないかと思います。土地によってどの園も同じではないとも思うので。子どもと考えるという、実感的な要素があっていいと思うのですよね
→ まさにその通りだと思います。園庭は正解を一度でつくるものではなく、その土地や子どもたちに合わせて試しながら育てていくものだと思います。子どもと一緒に考え、実際にやってみて、また変えるという過程そのものが大きな学びになるはずです。

・保育園、幼稚園の環境もとは思いますが、公共の施設公園などの利用が、できにくくなつている環境についてはどうなのでしょうか?
→ 園の環境づくりだけでなく、地域の公園や公共空間のあり方も大きな課題だと思います。管理や安全の名のもとに、使いにくく、遊びにくくなっている面は確かにあります。だからこそ、園庭の実践が単独の話ではなく、地域の遊び環境全体を考えるきっかけになっていくことにも意味があると思います。

・はじめの100ヶ月には小学低学年も含まれますが、小学校全体から見ると今回のような取組みが響きづらいのではないでしょうか。どちらかと言うと児童館や放課後活動との相性がよく、学校教育に違和感を持つ子たちを繋ぎ止める役割にもなるのかもしれません。長々かきましたが、フリースクールなどとの連携の事例はありますか?
→ ご指摘の通り、小学校全体の仕組みの中では取り入れにくい面もある一方で、放課後や居場所づくりとの相性はとても高いと思います。自然環境を介して子どもが落ち着けたり、自分のペースで関われたりする場は、学校以外の学びや居場所ともつながりやすいはずです。今後、児童館や放課後活動、フリースクールなどとの連携の可能性は十分にあると感じます。

■植物・樹木

・園庭のドングリの木に実がなりません、どうしてでしょうか?どうしたらドングリの実がなるでしょうか?
→ ドングリがならない理由はいくつか考えられます。まだ樹齢が若い、日当たりが十分でない、花は咲いても受粉がうまくいっていない、木に負担がかかっているなどです。種類によっては近くに別の個体があったほうが実がつきやすい場合もあります。まずは木の状態や周辺環境を見ながら、無理のない管理を続けることが大切です。


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